近年、注目を集めているのが「画像生成AI(人工知能によってテキストから画像を自動生成する技術)」です。
SNS投稿やプレゼン資料を効率化できるほか、イラストや広告バナー制作まで幅広く活用されています。
とはいえ、Canva・Midjourney・Stable Diffusionといった人気サービスの違いを理解せずに選んでしまうと「思った結果が出ない」「操作が難しい」と感じることもあります。
本記事では、それぞれの特徴・料金・難易度を徹底比較し、初心者〜中級者が安心して導入できる選び方をわかりやすく解説します。
画像生成AIとは?
画像生成AIは、テキスト入力(プロンプト:AIに与える指示文)を元に新しい画像を作り出す技術です。
利用方法は大きく2種類に分かれます。
- クラウド型(インターネット経由で利用できるサービス)
ブラウザで使えるため、インストール不要。誰でもすぐ始められるのが魅力です。 - ローカル型(自分のPCに直接インストールして利用する方法)
自由度が高い一方で、ある程度のPC知識や環境構築が必要になります。
現在特に注目されているのが Canva、Midjourney、Stable Diffusion の3つです。
Canva|直感的に使えるデザイン特化AI
特徴
- ブラウザ完結で、ソフトのインストール不要
- 数千種類のテンプレートとAI画像生成を組み合わせ可能
- 無料プランあり、有料プランは月額1,500円程度
メリット
- 初心者でも扱いやすい直感的なUI(ユーザーインターフェース:操作画面のわかりやすさ)
- SNS投稿や資料作成など「すぐ使えるデザイン」に強い
- 生成画像をそのまま加工・編集できる
利用ステップ
- Canva公式サイトにアクセスしログイン
- 「AI画像生成(Text to Image)」を選択
- テキスト入力(例:「青空の下で本を読む猫」)
- 自動生成された画像をそのままデザインに配置
Midjourney|アート表現に強い生成AI
特徴
- Discord(チャットアプリ)上で操作する方式
- 芸術的・写実的なイラスト生成が得意
- 月額10ドル〜利用可能
メリット
- 美術作品のような高品質な仕上がり
- コミュニティ(ユーザー同士の交流スペース)が活発
- プロンプト次第でリアルからファンタジーまで幅広い作風に対応
利用ステップ
- Discordに登録し、Midjourney公式サーバーに参加
- 「/imagine プロンプト」を入力
- 数十秒で画像が自動生成
- 気に入ったものをアップスケール(高解像度化)して保存
Stable Diffusion|自由度の高いオープンソースAI
特徴
- 無料で利用できるオープンソース(誰でも自由に使える・改良可能なソフトウェア)
- PCにインストールしてローカルで実行可能
- 拡張機能や追加モデルが豊富でカスタマイズ性が高い
メリット
- 完全無料で利用可能(※高性能GPUがあると快適)
- ローカル利用でプライバシーを確保できる
- アニメ風、写真風、特殊効果など多彩な表現に対応
利用ステップ
- Stable Diffusionの公式リポジトリをダウンロード
- Python(プログラミング言語の一種)やGPU環境をセットアップ
- UIツール(例:AUTOMATIC1111)を導入
- プロンプトを入力して生成開始
👉 Stable Diffusion公式GitHubはこちら
3ツール徹底比較表
ツール | 特徴 | 料金 | 難易度 | おすすめ用途 |
---|---|---|---|---|
Canva | 実用デザインに特化 | 無料〜¥1,500/月 | ★★☆☆☆ | SNS、資料作成、ビジネス活用 |
Midjourney | 芸術的で高品質な生成 | $10〜/月 | ★★★☆☆ | イラスト、ビジュアル制作 |
Stable Diffusion | 自由度の高いオープンソース | 無料 | ★★★★☆ | カスタマイズ、研究・趣味利用 |
まとめ
画像生成AIは目的によって選び方が変わります。Canvaは「実用的なデザインを手軽に作りたい人」に最適。Midjourneyは「芸術的なクオリティを追求したい人」におすすめ。
Stable Diffusionは「自由度を重視し、自分で環境構築できる中級者〜上級者」に向いています。
まずは無料で始められるCanvaで体験し、慣れてきたらMidjourneyやStable Diffusionへステップアップすると、効率よく自分に合った使い方を見つけられるでしょう。
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